2020年10月25日に放送される「ワールドポリスカム2~世界の警察が撮った重大事件~」でアメリカで起きた宅配便連続爆弾事件について特集されます。
これは、2018年にアメリカのテキサス州で起きた無差別の連続爆弾事件です。
事件により2人が亡くなり6人が負傷することになりました。
逮捕されたのは23歳の「マーク・アンソニー・コンディット」。
この記事では、マーク・アンソニー・コンディットが起こした爆弾事件の詳細や動機とその後について紹介してきます。
【ワールドポリスカム2】2018年アメリカテキサス州オースティンで連続宅配便爆弾事件!
事件が起きたのは2018年3月2日から20日にかけて。
アメリカテキサス州のオースティンで無差別の爆発事件が5つ発生します。
最初の爆発事件に巻き込まれたアンソニー・ステファン・ハウスさん、2つ目の爆発事件に巻き込まれた17歳のドレイレン・メイソンさんが亡くなることに。
Let’s remember the victims of the Austin bombings and not the perpetrator.
Draylen Mason age 17.
39-year-old Anthony House. pic.twitter.com/93JqZSyunq
— Ted Corcoran (RedTRaccoon) (@RedTRaccoon) March 21, 2018
(左:アンソニー・ステファン・ハウス 右:ドレイレン・メイソン)
その後も同様の爆発事件が続きオースティンは恐怖に包まれました。
最初の3つの爆弾は宛先が書かれた小包が自宅前に届けられ、小包を開けた瞬間に爆発する仕組みになっていたようです。
4つ目の爆弾はトリップワイヤー式になっており、道路に置いてあった不審物に若者2人が近づくと爆発し重傷を負うことに。
5つ目は物流会社Fedexの配送センター内で爆発し1人が負傷。
6つ目の爆弾は別のFedexの配送センター内で発見されますが、爆弾処理班により解除され事件は未然に防がれることに。
そして、警察の捜査により容疑者と特定されたのは23歳の「マーク・アンソニー・コンディット」。
Austin Bombings Suspect Labeled ‘Domestic Terrorist’ By City’s Police Chief
The distinction comes a week after the attacker was identified as 23-year-old Mark Anthony Conditt.#DemForce https://t.co/BimXq4zPcj— Pat Fuller #EmbraceHope #WearAMask #BLM (@bannerite) March 30, 2018
コンディットはなぜこのような恐怖の事件を起こしたのか。
マーク・アンソニー・コンディットが犯人に至るまでの経緯や結末も

当初、最初の被害者となったアンソニーさんは近所に住む麻薬の売人により殺害されたと見立てられていました。
しかし、後に否定されます。
また、3回目の爆発後に警察は被害者の繋がりについて調査すると黒人やヒスパニック系であったことから、マイノリティを標的にした爆弾テロの可能性を指摘。
実際、3回目の爆発まではいずれも黒人・移民エリアが多く住むオースティンの東側で発生。
ただ、4回目の爆発は白人が被害者だった事からその線は否定されることに。
そんな中で爆弾に使われた材料がホームセンターなどで購入できるものであった事からオースティン周辺にあるお店の販売記録を収集。
すると、コンディットが捜査対象の1人として挙がります。
というのもコンディットは大量の釘を購入しており、またGoogleでオースティン周辺の配送について調べていた事が判明したから。
さらに、Fedexの配送センターに変装したコンディットの姿が防犯カメラに映し出されており、爆弾が入った小包を配達に出していたのです。
The #AustinBombing suspect has been named as Mark Anthony Conditt. In this still from CCTV footage Conditt can be seen wearing a wig for a disguise as he delivers one of the package bombs. https://t.co/1Dp6bR9J3W pic.twitter.com/uhS2Jpi1yZ
— Jake Hanrahan (@Jake_Hanrahan) March 21, 2018
そして、コンディットが容疑者として特定されることに。
容疑者となったコンディットは警察により滞在していたホテルを特定されます。
その後、カーチェイスに発展し警察に囲まれたようですがコンディットは車の中で爆弾を爆発させて自殺。
多くの死傷者を出した無差別の爆発事件は少し後味の悪い結末となったようです。
マーク・アンソニー・コンディットの生い立ちや動機について
Suicide bombing, race-targeting, serial killer Mark Anthony Conditt isn’t being called a terrorist because he’s white: https://t.co/PyJtXWRmI2 pic.twitter.com/x6P5e2kPQi
— The Root (@TheRoot) March 22, 2018
- 名前:マーク・アンソニー・コンディット(Mark Anthony Conditt)
- 生年月日:1994年6月
- 出身地:アメリカ・テキサス州 ラウンドロック
コンディットは3人兄弟の長男として誕生。
キリスト教の信仰に非常に熱心な家庭環境で育ったと言われています。
卒業はしなかったものの2年生の大学に通い優秀な成績も残してました。
ただ、学校に馴染めない事から不登校を繰り返し、そんな事もあってか実家を出て友達とルームシェア。
また、事件が起こる8ヶ月前にシステムエンジニアの会社をパフォーマンス低下を理由に解雇されることに。
それでも前科などはなく真面目な人物だったようです。
動機についてはコンディットの携帯に25分の動画として残されていたとのこと。
そこには自身がオースティンで起こした爆弾事件の犯人である事や若者としての訴えがなされていたそうです。
ただ、黒人やヒスパニック系を狙った理由や事件を起こした明確な事について語られておらずテロ目的ではなかったと言われているようです。
また、コンディットは過去にブログで「自分は保守的である。同性愛者の結婚と中絶に反対し死刑には賛成。性犯罪者登録制度の廃止。」などと投稿していたようですが事件と関連あるのかは不明だったとか。
最終的に明確な動機についてはあやふやなまま。
ちなみにコンディットが亡くなった後、トランプ大統領はTwitterで事件について言及。
AUSTIN BOMBING SUSPECT IS DEAD. Great job by law enforcement and all concerned!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) March 21, 2018
「オースティンの爆弾事件の犯人は亡くなった。警察と関係者に賞賛を送りたい。」とツイートされたようです。
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