2020年12月10日にプロ野球DeNAの梶谷隆幸選手が読売ジャイアンツ(巨人)にFAで移籍することを決断したニュースが話題になっています。
交渉解禁日になった6日に即アプローチをかけ4年総額8億円の契約でまとまりそうとのこと。
そして、梶谷選手のFA移籍により人的または金銭による補償がジャイアンツに発生します。
この記事では、梶谷隆幸選手のFA移籍による巨人のプロテクトリスト選手28名の予想などを紹介していきます。
プロ野球のFAによる補償(人的補償と金銭補償)とは?
まずは、FAによる人的補償について軽く説明しています。
FA権を行使した選手が他球団へ移籍してかつ選手が補償対象選手だった場合、移籍先の球団は前球団に対して「人的補償」もしくは「金銭補償」をする必要があります。
ちなみに以下の選手は人的補償選手として獲得する事ができません。
- 球団が指定したプロテクトリストに入った28名の選手
- 育成契約選手
- FA権取得により外国人枠の適用外になった選手を含む外国人選手
- 直近のドラフトで獲得した新人選手
複数年契約中やトレードなどで保有選手になった日本人選手もプロテクトリストに含まれなければ人的補償の対象に。
複数名のFA宣言選手と契約した場合には、それぞれの球団に異なる獲得可能選手リストの提示が可能。
また人的補償選手が複数の球団で重複した場合には、移籍先球団と同じリーグの球団が優先されます。
(※同じリーグの場合は、同年度の勝率が低い球団が優先されます。)
また、選手の評価は前年度の所属球団の日本人選手のみの年俸ランキングによって順位付けされます。
- Aランク:1~3位
- Bランク:4~10位
- Cランク:11位~
AランクとBランクの選手が移籍した場合は補償が必要に。
選手ランクによる補償内容は以下のようになっています。
Aランク | Bランク | Cランク | |
人的補償なし | 旧年俸の0,8倍の金銭 | 旧年俸の0,8倍の金銭 | 補償なし |
人的補償あり | 獲得選手+旧年俸の0,5倍の金銭 | 獲得選手+旧年俸の0,4倍の金銭 |
梶谷選手は前年度の年俸ランキングで8位(7,400万円)のBランクのため、移籍による補償が発生します。
読売ジャイアンツ(巨人)の支配下選手と2019年度年俸ランキング

巨人の最新の支配下選手(外国人選手を除く)はこちら。
投手
- 戸郷翔征
- 大竹寛
- 菅野智之
- 田中豊樹
- 野上亮磨
- 高橋優貴
- 田口麗斗
- 鍵谷陽平
- 畠世周
- 太田龍
- 桜井俊貴
- 古川侑利
- 中川皓太
- 今村信貴
- 戸根千明
- 高梨雄平
- 直江大輔
- 横川凱
- 大江竜聖
- 井上温大
- 沼田翔平
- 堀岡隼人
捕手
- 小林誠司
- 大城卓三
- 炭谷銀仁朗
- 岸田行倫
- 山瀬慎之助
内野手
- 湯浅大
- 増田大輝
- 中島宏之
- 坂本勇人
- 岡本和真
- 吉川尚輝
- 若林晃弘
- 田中俊太
- 北村拓己
- 菊田拡和
- 増田陸
- 松井義弥
- 香月一也
外野手
- 陽岱鋼
- 丸佳浩
- 亀井善行
- 石川慎吾
- 立岡宗一郎
- 重信慎之介
- 松原聖弥
- 伊藤海斗
年俸ランキング
参考までに2019年度の巨人の28位までの日本人年俸ランキングを紹介しています。
- 1位:菅野智之 6,5億円
- 2位:坂本勇人 5億円
- 3位:丸佳浩 4,5億円
- 4位:陽岱鋼 3億円
- 5位:野上亮磨 1,5億円
- 5位:炭谷銀仁朗 1,5億円
- 7位:岡本和真 1,4億円
- 8位:亀井善行 1,1億円
- 9位:小林誠司 1億円
- 10位:田口麗斗 8,500万円
- 11位:中川皓太 5,500万円
- 12位:大竹寛 5,400万円
- 13位:高梨雄平 4,800万円
- 14位:鍵谷陽平 4,500万円
- 15位:重信慎之介 3,500万円
- 16位:大城卓三 3,500万円
17位:田原誠次 3,200万円→戦力外通告- 18位:桜井俊貴 3,000万円
18位:高木京介 3,000万円→育成契約- 20位:今村信貴 2,800万円
21位:宮國椋丞 2,740万円→戦力外通告22位:山本泰寛 2,600万円→阪神へ金銭トレード23位:藤岡貴裕 2,500万円→戦力外通告- 24位:石川慎吾 2,400万円
- 25位:髙橋優貴 2,400万円
- 26位:吉川尚輝 2,300万円
- 27位:立岡宗一郎 2,300万円
- 28位:戸根千明 2,000万円
- 28位:中島宏之 2,000万円
28位:岩隈久志 2,000万円→現役引退- 31位:若林晃弘 1,900万円
- 32位:田中俊太 1,700万円
33位:鍬原拓也 1,650万円→育成契約- 34位:畠世周 1,630万円
※プロテクトリストに含まれる支配下選手上位28名まで紹介
2018・19年のドラフト獲得選手
また、プロテクトリストに入る可能性が高い2018・19年のドラフト獲得選手も紹介しています。
2019年
- 1位:堀田賢慎投手(青森山田高)
- 2位:太田龍投手(JR東日本)
- 3位:菊田拡和外野手(常総学院高)
- 4位:井上温大投手(前橋商業高)
- 5位:山瀬慎之助捕手(星稜高)
- 6位:伊藤海斗外野手(酒田南高)
2018年
- 1位:高橋優貴投手(八戸学院大学)
- 2位:増田陸内野手(明秀学園日立高)
- 3位:直江大輔投手(松商学園高)
- 4位:横川凱投手(大阪桐蔭高)
- 5位:松井義弥内野手(折尾愛真高)
- 6位:戸郷翔征投手(聖心ウルスラ学園高)
読売ジャイアンツのプロテクトリスト28名の選手は誰?予想も
【巨人】梶谷隆幸の入団決定…DeNAに移籍連絡、4年8億円で背番号13#プロ野球 #npbhttps://t.co/OSy7zaZWdI
— スポーツナビ 野球編集部 (@sn_baseball_jp) December 9, 2020
梶谷選手は2020年シーズンDeNAの外野手の中で最多出場。
- 梶谷隆幸:107試合
- 佐野恵太:105試合
- オースティン:61試合
- 神里和毅:53試合
- 乙坂智:49試合
- 桑原将志:24試合
- ソト:20試合
- 細川成也:15試合
- 楠本泰史:6試合
- 蝦名達夫:4試合
- 宮本秀明:4試合
打撃でも「打率.323(140安打) 19本塁打 53打点 14盗塁」と攻守でチームに貢献。
今年の成績だけで見ると梶谷選手が抜ける事で外野の戦力が多少劣るのは否めません。
ただ、今年活躍したとはいえ梶谷選手は一昨年・昨年と40試合ほどしか出場しておらず、32歳である事を踏まえると戦力が大幅ダウンするとは考えにくいかと。
DeNAには筒香選手が抜けた穴を1年で埋める活躍した佐野選手。
数年前にレギュラーだった桑原選手や昨年好調だった神里選手、期待されている細川選手などもいます。
そのため、梶谷選手の穴埋め補強が急務という訳ではないかもしれません。
どちらかと言えば、オープナーや多くの継投により疲弊している中継ぎ投手の補強を計りたいと考えているのではないかと。
投手であった三浦大輔新監督が就任した事も投手補強をより加速させるかもしれませんね。
そして、個人的に巨人のプロテクトリスト28名の選手を予想してみました。
投手(14人)
- 菅野智之(ポスティング申請の場合プロテクトが必要)
- 戸郷翔征
- 田口麗斗
- 鍵谷陽平
- 畠世周
- 中川皓太
- 今村信貴
- 高梨雄平
- 直江大輔
- 横川凱
- 大江竜聖
- 高橋優貴
- 井上温大
- 沼田翔平
捕手(4名)
- 大城卓三
- 岸田行倫
- 山瀬慎之助
- 小林誠司
内野手(6名)
- 増田大輝
- 坂本勇人
- 岡本和真
- 吉川尚輝
- 松井義弥
外野手(3名)
- 丸佳浩
- 亀井善行
- 松原聖弥
当落線上(1名)
- 若林晃弘or田中俊太or堀岡隼人?
巨人としては優勝に大きく貢献したリリーフ陣を含め投手のプロテクトを多くするのではないかと。
DeNAの外野陣が豊富にいる事や梶谷選手の加入を踏まえると、外野手のプロテクトは3~4人程度になる事が予想されます。
5人いる捕手に関しては、原監督の発言が物議を呼んだ小林選手も炭谷選手と比べるとプロテクトされるでしょう。
また、2軍であまりいい成績が残せてない増田選手や菊田選手に関して、過去に奥村展征選手が入団1年で人的補償によりヤクルトに移籍した前例を踏まえると、プロテクト外もありえるのではないかと。
- 大竹寛
- 田中豊樹
- 戸根千明
- 野上亮磨
- 堀岡隼人
- 桜井俊貴
- 古川侑利
- 炭谷銀仁朗
- 若林晃弘
- 田中俊太
- 北村拓己
- 中島宏之
- 増田陸
- 石川慎吾
- 重信慎之介
- 立岡宗一郎
- 伊藤海斗
DeNAとしては経験豊富な大竹選手や数年前に結果を残している二刀流の戸根選手辺りを獲得するのはありかもしれません。
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