2020年10月5日に放送される「ザ!世界仰天ニュース」で渋谷温泉爆発事故について特集されます。
これは、2007年に渋谷にある「松濤温泉シエスパ」で起きた爆発事故です。
爆発によりお店は吹っ飛び従業員3人が亡くなるな悲惨な事故だったようです。
この記事では、渋谷温泉施設シエスパ爆発事故の原因と裁判結果などについて紹介していきます。
【仰天ニュース】2007年「渋谷・松濤温泉シエスパ」で爆発事故
シエスパは2006年1月に開業した女性専用の温泉施設。
18歳以上の女性しか利用できない会員制のスパだったようです。
本館は9階建てになっており屋上には露天風呂も。
松濤温泉シエスパの本館って、爆発事故から9年経っているけれど手付かずなのか( ゚Д゚)
爆発おきた近くの施設はさすがにないはずだけれど。
っていうか数年前にそれ調べたような。 pic.twitter.com/yRMNxWLdcB— まとり (@matri_UMI) November 4, 2016
- 地下1階 – ロッカー室、パウダーエリア、ショップ、機械室
- 1階 – フロント、マッサージ室、事務所
- 2階 – レストラン
- 3階 – ヨガスタジオ
- 4階 – リラクセーションルーム
- 5階 – アイスバーデ、岩盤浴、ウォーターベッド、バー
- 6階 – トリートメントルーム
- 7階 – 脱衣所、浴場「深海の湯」、洗い場、スチームサウナ、アクアトリートメント
- 8階 – 露天風呂「天空の湯」、足湯、水風呂、フィンランドサウナ
爆発事故が起きたのは本館ではなく別館。
別館は従業員用施設となっており、地下1階は温泉を組み上げるポンプなどの設備室、1階に更衣室、2階に休憩室が設けられていたとのこと。
そして、6月19日のお昼ごろ地下室にガスが充満し何らかの火花が飛び散りガスに引火して爆発したようです。
郡山の爆発でみんな札幌のアパマンの話はしてるけど、誰も渋谷の温泉の爆発事故の話はしてない辺り、10年ちょい経つと風化するんやな……って改めて思った。 pic.twitter.com/8Z8i74lhk2
— とさか (@joinusex) July 30, 2020
爆発後は施設が骨組みだけになっており、凄まじい爆発だったことが伺えます。
事故により女性従業員3人が亡くなり、通行人の男性1人を含む男女3人が重傷を負うことになりました。
爆発事故の原因は結露によるメタンガスの充満!業者の不手際も
シエスパでは地下1,500mのポンプを使って温泉をくみ上げた後に、ボイラーで温泉を加熱して使用する仕組みを採用。

事故発生後はボイラー爆発と考えられていたそうですが、爆発の規模が大きい事や別館にボイラーが設備されてない事から別の原因と推測。
その結果、温泉をくみ上げた際に一緒に噴出するメタンガスが地下室に充満し、温泉のくみ上げを自動調整する制御盤の火花が引火して爆発したと結論付けられることに。
ガスが充満したのはメタンガス排出装置が結露した水で上手く作動しなかったようです。
さらに、ガス探知機を設置していなかったことも判明しています。
シエスパが開業する前の建設予定地の地質調査などでは、南関東ガス田と呼ばれるメタンガスの多い地域であると報告。
すぐに引火の危険性のない2.5%程度の天然ガスでも密閉した空間に滞留すれば爆発することを指摘していたとのこと。
周辺住民への説明会で、ガス検知器の設置とガス濃度を毎日測定することを約束し、測定結果の2.5%という天然ガス濃度を示し、「ガス爆発の恐れはない」と説明。
しかし、2006年1月にガス検知器の設置もなしに「シエスパ」は営業を開始していたようです。
シエスパの宮田春美社長についても

(画像引用:https://afnews.exblog.jp/5651096/)
爆発事故が起きた東京都渋谷区の女性専用温泉施設「シエスパ」を管理・運営する「ユニマットビューティーアンドスパ」の宮田春美社長とシエスパの木村由美子支配人は19日午後9時、東京都港区の同社本社で記者会見し「亡くなられたり、けがをされた社員や家族などに多大な被害とご迷惑をかけ、誠に申し訳ない」と涙ながらに陳謝した。
施設の管理体制については「これまで一度も異常がなく通常通り運営していた。法令順守するようにやっており、不備はなかったと認識している」と話した。
しかし「施設での爆発の危険性はないと認識していた」と繰り返し、天然ガスの分離装置の仕組みについても「外部の業者に保守・点検などを委託しているのでよく分からない」と話し、業者任せだったことを明らかにした。
19日朝のオープン前にも業者が点検したが、異常は見つからなかったという。
裁判や結果について

東京都渋谷区の温泉施設「シエスパ」で2007年6月、従業員ら6人が死傷した爆発事故で、施設の設計を担当し業務上過失致死傷罪に問われた大成建設社員、角田宜彦被告(58)の上告審で、最高裁第1小法廷(大谷直人裁判長)は25日付で被告の上告を棄却する決定を出した。
禁錮3年、執行猶予5年とした1、2審判決が確定する。
1、2審判決によると、温泉に含まれるメタンガスを排出する際、水蒸気が結露水になってガス抜き配管を詰まらせ、配管から漏出したガスに引火して爆発が起きた。小法廷は被告の過失の有無を改めて検討し、1、2審同様に「結露水の水抜き作業の必要性を社内の施工部門に伝達することを怠った過失がある」と結論付けた。
(引用:https://mainichi.jp/)
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