2020年1月18日に放送される「土曜プレミアム・報道スクープSP 激動!世紀の大事件7」で【前代未聞“空飛ぶジェットコースター”で何が】について特集されます。
これは、2011年9月にANA航空機が上空で背面飛行した後に急降下した重大インシデント事故です。
ただ、幸いにも事故による被害は乗務員の2人が軽いケガを負っただけだったようです。
ANA航空機が起こした重大インシデントの詳細や背面飛行した原因について紹介していきます。
【土曜プレミアム・世紀の大事件】2011年ANA機(ボーイング737-700機)が背面飛行で空中分解寸前!原因は副操縦士の操作ミス?
事故は2011年9月6日に起きます。
エアーニッポン(2012年にANAに吸収合併)が運行する那覇発羽田行きANA140便ボーイング737-700機が和歌山県串本町の沖で太平洋上空で突如背面飛行。
その後、20秒間で1,900mも急降下する重大インシデントを起こしました。

(画像引用:https://matome.naver.jp/odai/2141163659540569701)
ANA140便は緊急着陸する事なく羽田空港まで運航。
ANA140便には客員乗客合わせて117名が搭乗していましたが、客室乗務員2名が軽いケガを負うだけで済んだようです。
背面飛行の再現映像がこちらです。
背面飛行した原因は副操縦士の操作ミス
ANA140便が背面飛行した原因について副操縦士のミスであった事が判明します。
背面飛行する直前、機長がトイレに行っており機長がトイレから戻ると副操縦士はドアロックを解除する「ドアロックセレクター」を操作。
しかし、副操縦士が押したのはドアロックセレクターではなく、機体を左右に動かすための「ラダートリムコントロールスイッチ」だったのです。

(画像引用:https://matome.naver.jp/odai/2141163659540569701)
副操縦士がラダートリムコントロールスイッチを左に回した事で機体は大きく傾くことに。
副操縦士は最初違和感を感じず、機長が操縦室に入って来ない事から自身の誤操作に気づきます。
そのためラダートリムコントロールスイッチを元に戻すまでに14秒もかかったのです。
副操縦士はすぐさま傾いた機体を平行に戻すためハンドルを右側に急激に戻した事で今度は警報音が鳴り、副操縦士はパニックに。
副操縦士がハンドルを再び左側に戻してしまい、機体が背面飛行状態になったと言われています。
空中分解寸前だった?
また、ANA140便は背面飛行をした事で地上の約2,7倍(2,68G)の重力がかかっていたそうです。
民間用の飛行機には戦闘機ほどの強度は備わっておらず空中分解寸前だったわけです。
ANA140便の機長も後のインタビューで
30秒間で2000メートル近くという降下率は、通常あり得ない。
機体にかかった圧力は損壊ギリギリだったのではないか
静岡付近は日本の空のメーンロード。
時間帯によっては他の航空機と衝突する危険もあり、軽傷2人の被害ですんだのは奇跡だ
(引用:http://abelabo-ifsa.cocolog-nifty.com/blog/cat35639769/index.html)
と語っていたようです。
【土曜プレミアム・世紀の大事件】副操縦士が操作を誤った原因は勘違い?
また、副操縦士がボタン操作を間違った主な原因として以下の2つの点が挙げられています。
- 副操縦士が3か月前まで乗務していた737-500型のドア解錠スイッチと今回の737-700型の方向スイッチが似ていた
- ボタンの配置場所が違っていた事を認識していなかった


(画像引用:https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/)
このように副操縦士は少し前まで乗務していた機体の装置と背面飛行を起こした機体の装置配列が同じだと勘違いしていたようです。
また、副操縦士はボーイング737-500型に4年以上も乗務しており、737-700型での単独乗務は今回が初めてだったそうです。
さらに、操縦とドアロック解除を同時に行った事も操縦ミスに繋がった原因と言われています。
これについては副操縦士が当時管制塔から経路変更の指示を受けており、機長をいち早く機長室に入れるために確認を怠ったのではないかとも言われています。
ちなみにエアーニッポンでは単独乗務時の操作の優先順位などは決められていなかったそうです。
乗客の声は
背面飛行と急降下により乗客にケガ人は出なかったものの6人が体調不良などを訴えたそうです。
また、一部では夜に飛行していた事から背面飛行に気づかなかった乗客もいるそうです。
ただ、メディアなどでは事故当時詳細についてはあまり報じられなかったそうです。
今回放送ではANA140便の乗客にインタビューするという事でどのような感情を抱いてのかリアルな声が聞けるという事です。
乗客によると機内が急降下し始めた時、機内はパニック状態に陥っていたそうです。
「もう死ぬではないか・・・」とも感じていたようです。
【土曜プレミアム・世紀の大事件】副操縦士のその後や誰で名前は?処分された?
ANA140便を操縦していた機長は当時64歳。
副操縦士は38歳でした。
機長に関しては事故から約9年が経過しており、現在はすでに定年退職しているかと思われます。
また、副操縦士に関しては情報が出回っておらず詳細については判明していません。
死者が出なかった事からおそらく社内での処分に留まったのではないかと。
ちなみにYahoo知恵袋には
事故の数ヵ月後に、飛行機に乗る事があり、ANAにあの問題を起した操縦士はどうなったのか?と電話で聞きました。
その時は、乗ってないとの回答でしたが、今ではどうでしょうね
(引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/)
と書かれてました。
副操縦士の現在について考えられるのは2つあります。
1つは事故後に退職したか。
もしくは謹慎処分を受けて再研修を受けて再びパイロットとして現在も働いているのかもしれません。
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