(画像引用:Jcomp – jp.freepik.com )
2020年1月21日に放送される「ザ!世界仰天ニュース」で【無実の罪で逮捕された大学生。長期間の勾留で内定も取り消し…】について特集されます。
これは、2018年7月に関西に住む男子大学生が無実に罪に関わらず詐欺容疑で逮捕された冤罪事件です。
逮捕された大学生は裁判で無罪が確定するまで4回の逮捕に10カ月(約300日)の勾留と辛い日々を送ります。
さらに、無罪判決後に男子大学生にさらなる悲劇が襲う事に。
男子大学生が詐欺容疑で逮捕された理由と無罪判決後に男子大学生を襲った悲劇について紹介していきます。
【仰天ニュース】2018年男子大学生が詐欺容疑で冤罪逮捕される!
2018年7月男子大学生は突如逮捕されます。
大阪にいた大学生は大津北署の刑事3人に呼び止められ、逮捕状を見せられその後逮捕。
心当たりがなかった大学生は「身に覚えがない」と否定するも、署で話を聞くからと手錠をかけられたそうです。
男子大学生は2017年7月に友人らと共謀して他人の息子になりすまして高齢者から現金200万円をだまし取った詐欺の疑いをかけられていたのです。
また、同様の手口で合計1,500万円をだまし取ったとして男子大学生は3回の再逮捕と合計で4回逮捕される事に。
冤罪によって逮捕された男子大学生は苦しい日々を送る事となりました。
なぜ、男子大学生は詐欺容疑で逮捕されてしまったのでしょうか。
男子大学生は詐欺グループのリーダー役に仕立てられる
その後の調査で男子大学生は詐欺グループのリーダーに仕立て挙げられていた事が判明。
男子大学生が逮捕される数か月前、逮捕された共犯の男性と少年が「男子大学生から仕事を紹介してもらった。アドバイスを受けた」などと警察に嘘の供述。
男性と少年の発言を信じた警察により男子大学生は逮捕されたのです。
どうやら男子大学生と共犯していた男性は飲食店アルバイトの知り合いで、毎週のように男性と顔を合わせていたそうです。
(※後に男性の通話履歴からキャッチのアルバイトの可能性が高いと判明)
男子大学生はアルバイトの知り合いである男性に自らの罪を軽くしようとした目的で利用されたのでしょう。
そして、男子大学生が逮捕された記事がこちらです。
滋賀県警捜査2課と大津北署は10日、詐欺容疑で、大阪市淀川区、大学生の男の被告(21)=別の詐欺罪で起訴=を再逮捕した。
逮捕は3回目。
逮捕容疑は、昨年11月5~6日、共謀し、堺市の女性(82)に息子を装って電話し、「会社の金を使って株で失敗し、返済しないといけない」
「弁護士の助手が取りに行く」などとうそを言い、大阪府大阪狭山市の路上で現金200万円をだましとった疑い。
県警は認否を明らかにしていない。
2018 10/10(水) 21:10
(引用元:京都新聞)
滋賀県警の失態が酷い!強引に有罪立証へ?
当初共犯である少年は犯行について「共犯男性と事前に打ち合わせをしていた」と供述。
一方、共犯男性は「男子大学生の家で打ち合わせをした」と嘘の供述をしていたようです。
両者の供述を聞いた滋賀県警はあろう事か共犯男性の供述を少年に教えたのです。
これを聞いた少年は、男子大学生も事件に関わっているような供述をするように。
つまり、滋賀県警は強引な手法で男子大学生を有罪として立証していたようです。
また、男子大学生は事前に打ち合わせしたとされる日(犯行が行われた日)にSNSに遊んでいる動画を投稿しており、無実である事が分かっていました。
それにも関わらず滋賀県警と大津地裁は共犯である2人の証言を真として男子大学生を逮捕に踏み切ったのです。
警察と地検によるあまりにも酷い対応だった事が分かります。
【仰天ニュース】裁判で無罪が確定まで4回逮捕され10カ月(300日)勾留!

無実の罪を被せられ男子大学生は地獄のような取り調べを受ける事に。
男子大学生によると取り調べにあたった刑事からは
なんで黙秘すんねん、やってるからやろ。
しゃべれや、うそつくなや。
詐欺は長いぞー、4回は逮捕されるな
と追求されたそうです。
また、男子大学生が黙秘を続けると刑事はまさかの居眠り。
最終的に大学生が起こすこともあったようです。
冤罪が晴れることがなかった男子大学生は拘置所で勾留される事に。
男子大学生が入れられたのは独居房。
会話する相手がおらず、弁護士と母親以外の会話を禁止されます。
元々会話好きだった男子大学生にとっては苦痛でしかなかったようです。
また、無罪を証明するために母親から弁護士費用を借りる事に。
それでも男子大学生はえん罪に関する本をたくさん読み、母親が大阪から1時間以上もかけて毎日の面会に来てくれた事が大きな支えになったそうです。
そして、2019年5月に男子大学生は保釈されます。
その後、9月に大津地裁は男子大学生に対して無罪判決を下します。
判決について裁判官は
「共犯者が自らの刑事責任を軽減するために虚偽の供述をし、捜査機関を通じて知らされた別の共犯者がそれに合わせるように虚偽の供述をした可能性もうかがわれる」
「検察官が共犯者に、別の共犯者の供述を詳細に教えて誘導するかのような質問を重ね、迎合する供述を引き出した」
と捜査への苦言も呈していたようです。
結果として、男子大学生は4回の逮捕(再逮捕3回)により10カ月も拘置所で勾留する事に。
有罪の可能性もあった
無罪判決が下された男子大学生ですが有罪になっていた可能性も十分にあったそうです。
検察側は客観的な証拠がないにもかかわらず、共犯である男性と少年の証言を真に捉え大学生を逮捕・起訴。
また、共犯した1人の検察の取り調べの様子が録音・録画されていたのですが、男子大学生の弁護を担当した弁護士によると
可視化されていなかったら、有罪判決が出ていたかもしれない。
証言はもっと慎重に判断すべきだった
(引用:https://mainichi.jp/articles/)
と検察側の姿勢を批判されていたようです。
やはり県警と検察側の失態が男子大学生の人生を狂わせたと言っても過言ではないのかと。
【仰天ニュース】無罪判決も男子大学生のその後は内定取り消しで現在は?

無罪判決が下されようやく解放された男子大学生。
しかし、4年生であった彼は逮捕される前に数社から内定を貰っていたようですが冤罪逮捕によりすべて取り消し。
さらに勾留された事により大学を休学して留年する事になったようです。
現在について調査すると判決が出た1カ月後には復学し、就活に関しても再スタートしたそうです。
男子大学生は自身の経験から
無罪になっても、逮捕される前のような生活に戻れるわけではない。
今後、このようなことがないようにしてほしい
と強く訴えています。
警察から男子大学生に対しての謝罪はあったのでしょうか。
※現在も警察や検察から謝罪の言葉は大学生に対してなかったようです。
また、日本テレビが滋賀県警に取材を申し込んだ所、正確な趣旨が伝わらない事から取材を拒否されたようです。
ここで取材に応じないのがいかにもな所#仰天ニュース pic.twitter.com/BBrOuu2aNZ
— ハルハル@雑多垢(最近動画垢) (@haruharu_wiz) January 21, 2020
1人の男子大学生の人生を狂わせたにも関わらず無罪判決が出たから大丈夫といった考えであれば、非常に腹ただしいものではありますね。
広告枠募集中!